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こんにちは、医療事務まなびノートのHIROです。
私は約120床の中小病院で総務課長として働き、勤務歴は20年ほどになります。
人事に関わる面接を担当することもあり、医療事務を採用する側から現場を見る機会も少なくありません。
ネットで「医療事務はオワコン」「AIでなくなる」「やめとけ」といった言葉を見ると、これから勉強しても意味がないのでは、と迷う人もいると思います。
私が病院で働いてきた実感では、医療事務そのものがオワコンになったとは感じていません。
電子カルテなどで効率化した仕事はありますが、受付、電話、患者さんへの案内、会計、保険確認、院内の連携など、人が担っている仕事は今も多いからです。
ただし、「昔と同じ仕事を同じやり方で続ければ大丈夫」とも言い切れません。
これから医療事務を目指すなら、機械に任せやすい作業と、人だからこそ求められる仕事を分けて考えることが大切です。
- 医療事務がオワコンと言われる理由
- 求人や給与の公的データから見た現状
- AIが普及しても残りやすい医療事務の仕事
- 未経験から学ぶ資格や知識の生かし方
「オワコンかどうか」は、イメージだけで判断するより、求人の数字と実際の仕事内容を見た方が分かりやすいです。
ここでは以下の4つの面から見ていきます。
- 需要
- AI
- 給与
- 仕事のきつさ
求人倍率から見る現在の需要

医療事務の仕事が本当に終わりに向かっているなら、まず求人が極端に減っているはずです。
しかし、厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」で医療事務に対応する求人統計を見ると、令和6年度の有効求人倍率は全国1.61倍と掲載されています。
同じページでは、令和6年度の求人賃金は月額19.9万円とされています。
これは「高待遇の仕事」という意味ではありませんが、少なくとも求人そのものがなくなった職種とは言いにくい数字です。
なお、job tagの統計は「医療事務員(調剤薬局を除く)」などに対応する職業分類をもとに作られており、サイト側も必ずしも医療事務だけの統計ではないと注意書きを出しています。
数字を見るときは、この点まで含めて受け取る必要があります。
(出典:厚生労働省 職業情報提供サイト「job tag」医療事務)
HIROのワンポイントアドバイス
私の勤務先でも、医療事務の需要がなくなった感覚はありません。
むしろ、休みを計画的に取れる勤務体制をつくることや、急な欠勤、災害時にも病院機能を維持することを考えると、一定の人員を確保しておく必要があります。
少しでも医療事務の経験や知識がある応募者は、採用側として気になる存在ですよ。
ただし、「求人がある=誰でも簡単に採用される」ではありません。
地域、病院・クリニックの規模、正社員かパートか、経験の有無によって条件はかなり変わります。
求人倍率は医療事務全体の方向を見る一つの目安として使うのがよいでしょう。
AIでなくなる仕事は一部

医療事務がオワコンと言われる大きな理由の一つが、AIや自動化です。
ここは「まったく影響がない」と考えるのも、「全部なくなる」と考えるのも極端かなと思います。
実際、私の勤務先でも電子カルテの普及によって、紙を中心にしていた時代より業務は効率化しました。
会計や請求に関するシステムも進歩していますし、今後は入力、照合、定型的な案内などで機械が担う範囲が増える可能性があります。
一方で、医療事務の仕事は入力だけではありません。
厚生労働省のjob tagでも、患者対応、検査の案内や予約、窓口会計、レセプト確認、電話応対、医師や看護師との連携などが仕事内容として挙げられています。
高齢の患者さんから「次はどこへ行けばいいですか」と聞かれたとき、表情や理解度を見ながら案内する。
電話の内容から緊急性を判断し、必要な部署へつなぐ。保険情報に確認が必要なら患者さんへ事情を説明する。
こうした仕事は、単に正解を表示すれば終わるものではありません。
AIによって医療事務が消えるというより、医療事務の中で人がやらなくてもよい作業が減っていくと考えた方が、今の現場には近いです。
| 変化しやすい仕事 | 人の関わりが残りやすい仕事 |
|---|---|
| 定型的な入力や転記 | 患者さんへの説明や案内 |
| 単純な会計処理 | 例外的な保険確認や問い合わせ対応 |
| 決まった内容の案内 | 電話応対や院内調整 |
| 機械で判定しやすい確認 | 医師・看護師・他部署との連携 |
だからこそ、これからは「パソコンに入力できます」だけでなく、医療制度を理解し、患者さんや職員とやり取りしながら仕事を進められる人の価値が残りやすいと私は考えています。
給料が低いと言われる理由

医療事務について調べると、「給料が安い」という声はかなり目につきます。
これはオワコンと言われる理由と切り離せない部分です。
厚生労働省のjob tagでは、令和6年度の求人賃金が月額19.9万円と表示されています。
一方、令和7年賃金構造基本統計調査を加工した年収欄は528.7万円です。
ここだけ見ると数字が大きく離れていて戸惑いますが、job tag自身が、掲載している統計は医療事務だけを表すとは限らないと説明しています。
そのため、528.7万円をそのまま「医療事務の平均年収」と断定するのは避けた方が安全です。
医療事務の給与は、病院かクリニックか、正規職員かパートか、地域、経験年数、役職、担当業務によって変わります。
転職を考えるときは全国平均だけで判断せず、あなたが通勤できる地域の求人票を複数見比べる方が現実に近いでしょう。
給与や求人に関する数値は、調査対象や集計方法によって変わる一般的な目安です。
応募前には勤務先の求人票、雇用条件通知書などを必ず確認してください。
条件の判断に迷う場合、最終的な判断はハローワークなどの専門家にご相談ください。
「医療事務は需要がある」と「医療事務なら高収入になれる」は別の話です。
ここを一緒にすると、働き始めてから「思っていたのと違った」となりやすので注意してください。
やめとけと言われる背景

医療事務が「やめとけ」と言われるのは、将来性だけが理由ではありません。
患者さんと接する仕事なので、混雑時の受付や電話対応で気を使う場面があります。
レセプトに関わる職場では時期によって忙しさが増すこともありますし、職場によって人員配置や教育体制にも差があります。
また、医療機関では「分からないので後で確認します」で済ませにくい場面もあります。
保険の扱いや会計はお金に関わりますし、患者さんは体調が悪い状態で来院していることも多いからです。
正確さと接遇の両方を求められる点は、一般的な事務職と少し違います。
ただ、こうした大変さがあることと、仕事そのものがなくなることは別問題です。
「自分には合わなかった」という体験談を、「職種が終わる」という意味に置き換えないことが大切かなと思います。
応募前には給与だけでなく、受付人数、1日の患者数、残業の有無、レセプト担当の範囲、休日、教育方法、急な休みへの対応なども確認しておくと、入職後のミスマッチを減らしやすくなります。
これから医療事務を目指すなら、「資格を取れば安心」ではなく、現場で使える基礎知識と対応力をどう身につけるかがポイントです。
採用する側の視点も交えながら、未経験者が準備しておきたいことをお伝えします。
未経験でも資格は役立つ

医療事務は、資格がなければ働けない仕事ではありません。
厚生労働省のjob tagでも、入職にあたって特に学歴や資格は必要とされないと説明されています。
それでも、未経験者が先に勉強する意味はあります。
受付から会計までの流れ、健康保険、診療報酬、レセプト、医療機関で使う言葉などをまったく知らない状態と、基礎を学んでいる状態では、入職後の理解のしやすさが違うからです。
採用側の私が資格を見るときも、「資格名が書いてあるから即採用」とは考えません。
むしろ、なぜ医療事務を学んだのか、何を身につけたのか、仕事でどう生かしたいのかを面接で話せる方が印象に残ります。
私は実際にユーキャンの医療事務講座を受講し、医療事務認定実務者試験に合格しました。
私は総務の人間ですが、経営に直結する医業収益のことを理解するには、レセプト請求を基礎に置いた診療報酬の仕組みを学ぶ必要がありました。
この機会にしっかり学習しようと思い、ユーキャンの医療事務講座を受講しました。
受講して感じたのは、医療事務を初めて学ぶ人が受付や保険、診療報酬などの基本を順番に学ぶ入口として使いやすいことです。

未経験で「何から覚えればいいのか分からない」という場合は、独学だけにこだわらず、ユーキャンの医療事務講座で基礎から学ぶ方法も選択肢の一つです。
ただし、講座を受講しただけで就職が決まるわけではなく、資格が採用を保証するものでもありません。
資格はゴールではなく、医療事務の仕事を理解するための土台として考えるのがよいでしょう。
採用側が見る知識と対応力

私が人事に関わる立場で応募者を見るとき、医療事務の知識だけを見ているわけではありません。
病院は一人で完結する仕事が少なく、受付、外来、病棟、看護師、医師、検査部門など、多くの人と関わりながら動くからです。
特に未経験者なら、私は次のような点を気にします。
| 見ている点 | 採用側から気になる理由 |
|---|---|
| 基本的な医療事務の知識 | 入職後の説明を理解しやすいか確認できる |
| パソコン操作 | 電子カルテや医療事務システムを使う土台になる |
| 患者さんへの接し方 | 受付や電話では相手に合わせた説明が必要になる |
| 確認する姿勢 | 会計や保険では思い込みによる処理ミスを避けたい |
| 周囲との連携 | 医師や看護師、他部署と情報をつなぐ場面が多い |
医療事務は「事務」という名前ですが、机に座って入力だけをする仕事ではありません。
特に重要なのが以下の3つ
- 患者さんの接し方
- 確認する姿勢
- 周囲との連携
医事課の仕事は1人では完結せず、受付後に診療があり、その後会計するといったようにすべて繋がっています。
確認や周囲とのコミュニケーションがとれないとそもそも業務が滞ってしまいます。
特に勤務したばかりだと、わからないことも多いはず。
その際に周りの方に確認したり、協力をもらう能力がないと仕事にならないと思います。
逆に言えば、基本的なコミュニケーションが取れるならば、周りに助けてもらえますし、むしろ最初はその能力が大事です。
- 挨拶ができる
- 適切な敬語が使える
- 間違っていたら素直に謝罪できる
こういった社会人として基本的な能力が結局は大事であり、医療事務の知識があってもそういった力が不十分であれば、採用を見送ることもあります。
HIROのワンポイントアドバイス
面接では「資格を持っています」だけで終わらせず、「勉強を通して保険やレセプトの基礎を学びました。入職後は実際の運用を教えていただきながら覚えたいです」のように話せると、学ぶ姿勢まで伝わります。
資格と実務を別物として理解している人の方が、私は安心して話を聞けます。
AIが便利になるほど、操作方法を覚えるだけでなく、出てきた結果がおかしくないか確認し、必要なら人に聞ける力が大切になります。医療事務の将来性を考えるなら、この部分は外せません。
これから役立つ医療事務の学び方

これから勉強を始めるなら、最初から難しい制度をすべて暗記しようとしなくても大丈夫です。
まずは、患者さんが来院してから受付、診察、会計、レセプト請求へ進む大まかな流れを理解すると、細かな知識がつながりやすくなります。
そのうえで、健康保険の基本、診療報酬、レセプトの考え方、医療用語、接遇、パソコン操作を少しずつ身につけていく。
入職後は勤務先ごとのルールや使用しているシステムを覚えていく、という順番が現実的です。
ユーキャンの医療事務講座は、現在の公式案内では医療事務認定実務者試験に対応し、標準学習期間4か月、受講開始から8か月までの学習サポートが案内されています。
スマートフォンを使った学習にも対応しています。
講座内容や受講条件は変わる可能性があるため、検討時には公式情報を確認してみてください。

私自身は、教材を使って学び、試験まで進んだことで、医療事務の仕事を体系的に見直す機会になりました。
これから受講するか迷っている人は、いきなり申し込むのではなく、教材や学習サポートの内容を確認して自分に合うか判断するとよいでしょう。
さらに大切なのは、資格取得後も学び続けることです。
診療報酬や制度、院内の運用、使用する機器は変わります。
最初の資格だけで何年も通用させようとするより、必要なことをその都度覚えられる人の方が現場では頼りになります。
これからの医療事務は「資格を持っている人」より、「基礎を持ったうえで変化に合わせて学べる人」を目指すくらいの感覚がちょうどよいと私は考えています。
医療事務の将来性に関するFAQ

Q1. 医療事務はAIでなくなる仕事ですか?
A. 入力や定型的な会計など、機械化が進みやすい仕事はあります。ただ、患者対応、電話、例外的な保険確認、レセプトの確認、院内連携まで一度にすべて置き換わるとは考えにくいです。仕事の中身は変わっても、医療事務そのものがすぐになくなるとは私は見ていません。
Q2. 医療事務の資格は意味がないのでしょうか?
A. 医療事務は資格必須の仕事ではないので、資格だけで採用が決まるわけではありません。一方、未経験者が保険やレセプト、受付業務の基本を学んだことを示す材料にはなります。資格そのものより、学んだ内容を仕事につなげられるかが大切です。
Q3. 未経験からでも医療事務になれますか?
A. 可能です。厚生労働省のjob tagでも、入職時に特定の学歴や資格は必要とされないとされています。ただ、求人によって経験者を優先する場合もあるため、未経験なら基礎学習、パソコン操作、接遇などを準備しておくと応募時に説明しやすくなります。
Q4. 医療事務は給料が低い仕事ですか?
A. 求人を見ると、給与面を高いと感じにくい職場があるのは事実です。ただし、病院・クリニック、地域、雇用形態、役職、経験で差が大きいため、一つの平均年収だけでは判断できません。実際に働きたい地域の求人条件を確認するのが一番現実的です。
Q5. 今から医療事務を目指すのは遅いですか?
A. 年齢だけで一律に遅いとは言えません。求人ごとに求める経験や勤務時間は違います。まず通勤できる範囲の求人を見て、どんな条件や知識が求められているかを確かめ、そのうえで必要な勉強を始めると無駄が少ないですよ。
医療事務はオワコンではない

約20年病院で働き、採用にも関わってきた私の結論は、医療事務はオワコンではありません。
高齢の患者さんが多い医療現場では、受付や電話、会計、保険確認、院内連携を担う事務職員が必要です。
私の勤務先でも、電子カルテで効率化が進んだから事務員が不要になった、という状況にはなっていません。
その一方で、入力や定型作業だけを続ける働き方は変わっていく可能性があります。
だからこそ、医療事務の基礎知識に加え、患者さんへの対応、パソコン操作、確認する習慣、他職種との連携を身につけていくことが大切です。
- 求人は現在もあり有効求人倍率は1.61倍
- AIで減る作業はあっても対人業務まで一括でなくなるとは限らない
- 資格は必須ではないが未経験者が基礎を学ぶ手段になる
- 給与や働きやすさは勤務先による差が大きい
もしあなたが「医療事務に興味はあるけれど、未経験だから何を勉強すればいいか分からない」という段階なら、まず仕事内容と求人を確認したうえで、ユーキャンの医療事務講座の資料で学習内容を確認してから検討するのも一つの方法です。
HIROのワンポイントアドバイス
病院は医師と看護師だけでは動きません。
患者さんを迎え、会計し、情報をつなぎ、医療が円滑に進むよう支える事務職員がいてこそ病院としての機能を果たせます。
仕事内容はこれから変わっても、「医療現場を支える人」の必要性までなくなるとは、私は感じていません。
正直、大変な面もありますが、医療に携わることで社会との繋がりを感じる仕事でもあります。
もし、あなたが医療事務に興味があるなら、ユーキャンの医療事務講座を一度チェックしてみてください。
きっと何か感じるものがあるはずです。
講座の内容、試験制度、受講料、求人条件などは変更されることがあります。正確な情報は公式サイトをご確認ください。転職や働き方について迷う場合は、勤務先の採用担当者やハローワークなども活用し、最終的な判断は専門家にご相談ください。
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