こんにちは、医療事務まなびノートのHIROです。
「医療事務に興味はあるけれど、もう若くないから採用されにくいのでは」と感じて、応募をためらっている方もいると思います。
私自身、病床数120床ほどの中小病院で総務課長をしており、医療事務でいわゆる「おばさん」と呼ばれる年代の方が働く姿を日常的に見ています。
現場で感じるのは、年齢だけで医療事務に向かないと判断する必要はないということです。
むしろ、社会人経験の中で身につけた敬語、患者さんへの接し方、周囲との連携、落ち着いた対応がプラスになる場面は少なくありません。
この記事では検索語に合わせて「おばさん」という言葉を使いますが、年齢や性別で人をひとくくりにする意図はありません。
40代・50代を中心に、年齢が気になっている方へ、採用する側から見たポイントをできるだけ具体的にお伝えします。
- 40代・50代でも医療事務で働けるのか
- 年齢より採用で見られやすいポイント
- 未経験から応募する前に準備したいこと
- 長く働くための職場選びと注意点
結論:「おばさんだから医療事務は無理」と考える必要はありません。年齢そのものより、接遇、協調性、パソコン操作、学ぶ姿勢、勤務条件との相性などを見られることのほうが大切です。

医療事務は受付、会計、電話対応、レセプト、患者さんの案内など、人と接する仕事と正確な事務処理の両方が求められます。
そのため、若さだけが評価につながる仕事ではありません。
ここでは40代・50代の方が気になりやすい「年齢」と「採用」の関係から見ていきます。
40代・50代も珍しくない

まず知っておいてほしいのは、医療事務は若い人だけの職場ではないということです。
私の勤務する病院でも、40代・50代を含め幅広い年代の職員が働いています。
厚生労働省の職業情報提供サイトjob tagでは、医療事務に対応する統計データの全国年齢は44歳とされています。
ただし、同サイト自身が「統計データは必ずしもその職業のみを表すものではない」と注意書きをしているため、44歳を医療事務員そのものの厳密な平均年齢と考えるのではなく、ひとつの目安として見るのが適切です。
それでも、「40代になったら医療事務では浮いてしまう」「50代では働いている人がほとんどいない」といったイメージを持つ必要はないでしょう。
(出典:厚生労働省 職業情報提供サイトjob tag「医療事務」)
HIROのワンポイントアドバイス
病院で働いていると、患者さんからすると受付職員の年齢よりも「きちんと話を聞いてくれるか」「分かりやすく説明してくれるか」のほうがずっと大切だと感じます。
落ち着いて対応できることは、年齢を重ねたからこその長所にもなりますよ。
年齢だけで不利とは限らない

私が採用の場面を見てきた中でも、いわゆるおばさんと言われる年齢だからという理由だけで、医療事務として不利になるとは感じていません。
その理由は、社会経験がある方ほど、基本的な敬語や電話対応、来客対応、職場での立ち振る舞いがすでに身についているケースが多いからです。まったく働いた経験がない方に一から説明する内容を、すでに自然にできる方もいます。
医療事務の窓口には、体調が悪い患者さん、不安を抱える家族、急いでいる方など、さまざまな人が来ます。受付で想定どおりに進まないことも珍しくありません。そんなときに感情的にならず、相手の話を聞きながら柔軟に対応できる力は大きな武器になります。
また、募集・採用では、例外事由に該当する場合を除き、年齢を理由とした制限は原則として禁止されています。求人票が年齢不問であれば、まずは仕事内容や勤務条件を確認し、自分に合うと思った求人へ応募してみることが大切です。
(出典:厚生労働省「募集・採用における年齢制限禁止について」)
ただし、法律上認められた例外事由や定年との関係などにより、年齢条件が付く求人もあります。個別求人の条件は募集要項を確認し、制度について判断に迷う場合はハローワークなどの専門窓口へ相談してください。
採用で見られるポイント

年齢よりも私が気になるのは、一緒に働く職員として基本的なことを守れるかです。
これは若い人でも年齢を重ねた人でも同じですが、ある程度の社会人経験がある方には、その分だけ周囲から期待される面もあります。
例えば、
- 指示された手順を守らず自分の判断だけで進める
- ミスをしたときに言い訳ばかりする
- 分からないことを確認せず処理する
といった勤務態度が続けば働きづらくなります。
医療事務は患者さんのお金や保険情報を扱い、医師や看護師とも連携する仕事です。自分だけのやり方を優先するより、院内のルールに合わせる姿勢が欠かせません。
逆に言えば、特別に華やかな経歴がなくても、挨拶ができる、分からないことを確認できる、教わったことをメモする、相手によって態度を変えない、といった基本ができる方は十分に評価されます。
| 採用で見られやすい点 | 年齢を重ねた方が生かせる経験 |
|---|---|
| 患者さんへの接遇 | 敬語、気配り、落ち着いた応対 |
| 電話対応 | 要件を聞き取り、適切につなぐ力 |
| 職員との連携 | 相手の立場を考えて動く経験 |
| 事務処理 | 確認を怠らず正確に進める習慣 |
| 新しい業務への対応 | 分からないことを素直に聞く姿勢 |
あなた自身のこれまでの仕事や子育て、地域活動などを振り返ったとき、こうした力を使った経験はないでしょうか。
医療事務経験がなくても、これまで積み重ねてきたものまでゼロになるわけではありません。
未経験なら準備が役に立つ

医療事務は、入職時に必ず特定の資格が必要な仕事ではありません。
job tagでも、入職にあたり特に学歴や資格は必要とされないと説明されています。
ただし、資格が不要だから何も知らなくてよいという意味ではありません。受付や会計だけでなく、保険の扱い、診療報酬、レセプトなど、働き始めてから覚えることは多くあります。
未経験で年齢への不安もある方ほど、「私は学ぶ準備をしてきました」と示せる材料があると、自分自身も面接で話しやすくなるでしょう。
私はユーキャンの医療事務講座を実際に受講し、医療事務認定実務者試験に合格しました。
教材では医療事務の基本から学べたため、医療機関で使われる言葉や仕事の流れを知らない方が、最初の土台を作る方法のひとつにはなると感じています。

資格取得そのものが採用を保証するわけではありません。
それでも、医療事務の基礎を知らない状態が不安なら、ユーキャンの医療事務講座などで仕事内容や専門用語を学んでから応募するのも一つの方法です。

採用されることだけでなく、入職後に無理なく続けられるかも大切です。
特に40代・50代から仕事を探す場合は、「受かりやすそうだから」だけで職場を選ばず、自分の生活や得意なことに合うかまで見ておきましょう。
職場選びで確認したいこと

医療事務と一口に言っても、病院とクリニックでは働き方がかなり違います。
病院では受付、会計、入院、レセプトなど担当が分かれることがありますが、小規模なクリニックでは受付から会計、電話、レセプト、清掃まで幅広く担当することもあります。
そのため、「医療事務ならどこでも同じ」と考えず、求人票と面接で仕事内容を確認してください。特に見ておきたいのは、勤務時間、土曜勤務の有無、残業、レセプト時期の働き方、立ち仕事の量、パソコン操作の程度、教育方法です。
50代から未経験で始める場合でも、午前中中心のパートが生活に合う方もいれば、正社員として安定した勤務を希望する方もいます。どちらが正解ということではありません。自分が無理なく続けられる勤務条件と、医療機関が求める条件が合っているかを見るのが大切です。
「年齢不問」「未経験可」と書かれていても、実際の仕事内容が自分に合うとは限りません。求人票だけで分からない点は、応募前や面接時に確認しておきましょう。
資格より学ぶ姿勢が大切

医療事務の資格は必須ではありませんが、未経験者にとっては勉強を始めるきっかけになります。一方で、資格を取ったから現場ですぐ何でもできるわけでもありません。
実際の医療機関では、院内独自のルール、電子カルテや医事会計システムの操作、診療科ごとの流れなどを覚える必要があります。そのため、採用後も「これは知っているから」と決めつけず、職場のやり方を吸収する姿勢が重要です。
私は年齢を重ねた方ほど、ここが大事だと感じています。経験が豊富なのは長所ですが、前職のやり方に固執すると、その長所がかえって働きづらさにつながることもあります。「経験は生かす。でも、新しい職場のルールは素直に覚える」。
このバランスが取れる方は働きやすいです。

これから医療事務を目指す方で、何から勉強すればよいか分からない場合は、ユーキャンの医療事務講座の資料を確認して、自分に合う学び方か確かめるところから始めてもよいでしょう。
受講内容やサポート、費用などは変更される可能性があるため、正確な情報は公式サイトをご確認ください。
HIROのワンポイントアドバイス
採用する側からすると、「資格があります」だけよりも、「未経験なので基礎を勉強しています」「分からないことは確認しながら覚えます」と言える方のほうが、一緒に働くイメージを持ちやすいです。
面接では経験を言葉にする

40代・50代の方が面接を受けるとき、「年齢が高いので不利かもしれない」と自分から引け目を感じる必要はありません。
それより、これまで何をしてきたかを医療事務の仕事につながる言葉で伝えてください。
例えば接客経験があるなら「相手の話を聞いて要望を確認してきた」、一般事務なら「ミスを防ぐためダブルチェックを習慣にしてきた」、子育て後の再就職なら「限られた時間の中で優先順位をつけて動いてきた」といった伝え方ができます。
医療事務経験がないことを無理に隠す必要もありません。
「未経験ですが、長く働きたいので基礎を勉強している」「パソコン入力は問題なくできる」「患者さんへの丁寧な対応を大切にしたい」と具体的に話せれば、採用担当者も判断しやすくなります。
逆に、前職の不満ばかり話す、自分の都合だけを強く主張する、分からないことまで「できます」と答えるのはおすすめしません。年齢を重ねているからこそ、誠実さや落ち着きが伝わる受け答えを意識したいところです。
医療事務の年齢に関するFAQ

Q1. 40代未経験でも医療事務に応募できますか?
A. 応募条件を満たしていれば可能です。40代という年齢だけで諦める必要はありません。未経験可の求人を選び、接遇経験、事務経験、パソコン操作、学習中の内容など、自分が生かせる部分を具体的に伝えるとよいでしょう。
Q2. 50代から医療事務を始めるのは遅いですか?
A. 一律に遅いとは言えません。ただし、未経験者をどこまで育成できるか、勤務時間が合うか、求める経験があるかは医療機関ごとに異なります。50代では社会人経験を生かしつつ、未経験可やブランク可など条件の合う求人を選ぶことが現実的です。
Q3. 医療事務は何歳まで働けますか?
A. 医療事務だけに共通する「何歳まで」という上限があるわけではありません。実際に働ける年齢は勤務先の定年、再雇用制度、雇用形態、本人の希望や適性などによって変わります。応募先の就業規則や求人条件を確認してください。
Q4. 医療事務の資格がないと採用されませんか?
A. 医療事務は資格が法律上必須の職種ではありません。無資格・未経験で応募できる求人もあります。ただし、医療保険や診療報酬などの基礎を学んでおくことは、仕事の理解や面接での説明に役立つ場合があります。
Q5. パートと正社員はどちらが向いていますか?
A. 年齢だけで決める必要はありません。勤務時間を優先したいならパート、収入や雇用の安定を重視するなら正社員が候補になります。ただし仕事内容や待遇は勤務先ごとの差が大きいため、雇用形態だけで判断せず求人条件全体を確認しましょう。
まとめ:医療事務はおばさんでも活躍できる

医療事務は、いわゆるおばさんと言われる40代・50代でも十分に選択肢になり得る仕事です。
私の病院でも、年齢を重ねた医療事務職員が働いており、社会経験から身についた接遇や落ち着いた対応が役立つ場面を多く見てきました。
一方で、「年齢が高いから不利」ではなくても、社会人としての基本姿勢は見られます。指示を守る、分からないことを聞く、間違いを認めて直す、周囲と協力する。
こうした当たり前のことを積み重ねられる方なら、年齢は必ずしも弱点にはなりません。
- 40代・50代だからという理由だけで諦めない
- 接遇や社会人経験を自分の長所として伝える
- 未経験なら医療事務の基礎を学んでおく
- 仕事内容と勤務条件が自分に合う職場を選ぶ
- 入職後も職場のルールを素直に覚える
「もうこの年齢だから」と自分で可能性を閉じるより、まずは条件の合う求人を見てみてください。必要だと感じたら勉強を始め、そのうえで応募する。この順番で十分です。
なお、採用条件や定年、雇用制度は勤務先によって異なります。正確な情報は各医療機関の求人票や公式情報をご確認ください。法律や雇用条件について判断に迷う場合は、ハローワーク、労働局などの専門窓口へ相談したうえで最終的に判断しましょう。
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