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こんにちは、医療事務まなびノートのHIROです。
医療事務として働いてみたいものの、「未経験で資格もない自分を採用してくれる病院なんてあるのかな」と応募をためらう方もいると思います。
私は病院で総務課長として勤務しており、これまで医療事務を希望する6名の応募者について履歴書を確認し、面接にも同席してきました。
最終的な採否は事務部長が判断しますが、私は面接で感じた印象を伝える立場です。
その経験から言うと、医療事務は未経験・資格なしでも採用される可能性があります。
実際に私の勤務先でも、高校卒業後に医療事務未経験・資格なしで入職した職員がいます。その職員はすでに5年ほど勤務しており、現在は電話対応やレセプト請求なども問題なくこなしています。
ただし、「資格がなくても応募できる」と「何も準備しなくても採用される」は別の話です。
この記事では、制度上の資格の必要性だけでなく、実際に採用する側が未経験者の履歴書や面接で何を見ているのかまで詳しくお伝えします。
- 医療事務は未経験・資格なしでも働けるのか
- 採用担当者が履歴書や面接で見るポイント
- 未経験でも活かしやすい仕事の経験
- 応募前にしておきたい勉強や準備

医療事務には、医師や看護師のように仕事をするために必須となる国家資格はありません。
そのため、求人条件さえ合えば未経験・資格なしから応募できます。
ただ、「資格不問」と書かれている求人すべてが未経験者向けとは限りません。
まずはこの違いから確認していきましょう。
医療事務に資格は必須ではない
厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」では、医療事務について入職にあたり特に学歴や資格は必要とされないと説明されています。
医療事務の代表的な仕事には、受付、診療費の計算、電話対応、診療報酬請求、入退院に関する事務などがあります。
つまり、資格がなければ法律上できない仕事ではありません。
詳しい仕事内容や就業に必要な条件については、厚生労働省「job tag 医療事務」でも確認できます。

資格なし=医療事務になれない、ではありません。
大切なのは、自分が応募する求人に「経験不問」「未経験可」と書かれているかを確認することです。
資格不問と未経験可は別
求人を見るときに注意したいのが、「資格不問」と「未経験可」は同じ意味ではないことです。
例えば「資格不問」と書かれていても、「医療事務経験1年以上」「レセプト経験必須」などの条件が付いていることがあります。
この場合、資格は必要ありませんが、完全な未経験者を募集しているわけではありません。

未経験・資格なしから探すのであれば、求人票で次の3点を別々に確認してください。
| 求人の記載 | 確認したいこと |
|---|---|
| 資格不問 | 医療事務資格がなくても応募できるか |
| 経験不問・未経験可 | 医療事務の実務経験がなくても応募できるか |
| レセプト経験必須 | 請求業務の経験が応募条件になっていないか |
「無資格OK」と書いてあるだけで応募できると判断せず、仕事内容と必要な経験まで読んでみてください。
未経験・無資格で採用した実例
私の勤務する病院でも、実際に医療事務未経験・資格なしの方を採用した経験があります。
その方は高校を卒業したばかりの新卒採用者でした。
医療事務として働いた経験はなく、医療事務資格を取得していたわけでもありません。
それでも採用に至った理由の一つは、学生生活について話を聞く中で、素直で真面目に物事へ取り組む方だと感じられたことです。
入職からすでに5年ほど経ちますが、現在も勤務を続けています。
入職時にはできなかった電話対応やレセプト請求なども覚え、医療事務として仕事をこなしています。
HIROのワンポイントアドバイス
この一例だけで「未経験なら誰でも採用される」とは言えません。ただ、資格も経験もなかった人が、入職後に仕事を覚えて5年間勤務しているのも事実です。私は、今できないことより「これから覚えていける人か」を見ることも大切だと感じています。
初日からレセプトは任せない
「未経験で入ったら、いきなりレセプトをやらされるのでは?」と不安になる方もいるでしょう。
少なくとも私の勤務先では、未経験者へ最初からレセプトや電子カルテの難しい処理を任せることはありません。
全くの未経験であれば、まず苦労しやすいのは医療用語や保険制度です。
医師や看護師が使っている言葉を聞き、先輩がどのような動きをしているかを見ながら、少しずつ医療機関の仕事に慣れていきます。
そして、基本的な業務ができるようになってから、電子カルテやレセプトなどを段階的に教えていく形です。
もちろん教育方法は医療機関によって違います。求人票に研修方法まで書かれていない場合は、面接で「未経験者はどのような業務から始めますか?」と確認しておくと安心です。

医療事務で活かせる前職
医療事務の経験がなくても、これまでの仕事がまったく評価されないわけではありません。

私が未経験者の履歴書を見る際は、まず職歴を確認します。
特に目に留まりやすいのは、一般事務や受付、接客、パソコンを使う仕事などです。
| これまでの経験 | 医療事務で活かしやすい部分 |
|---|---|
| 一般事務 | パソコン入力、書類作成、電話対応 |
| 受付 | 来客対応、案内、予約対応 |
| 接客・販売 | 相手に合わせた受け答え、接遇 |
| 医療機関での勤務 | 医療用語や職場環境への慣れ |
例えば接客経験がある方なら、患者さんに対する言葉遣いや状況に応じた対応を面接で説明できます。
一般事務の経験があるなら、パソコン操作や電話応対、書類を正確に扱ってきた経験を伝えられるでしょう。
「医療事務をやったことがないから、アピールできるものが何もない」と考える必要はありません。
これまでやってきた仕事の中から、医療事務でも使えそうな経験を探すことが大切です。
ここまでのまとめ
資格は必須ではありません。未経験・資格なしでも応募できます。
ただし、求人によって経験者優遇などの条件があるため、まず未経験可の求人を探し、応募しながら必要に応じて資格取得を検討することが最も効果的だと思います。

もし資格の取得を考えるのであれば、ユーキャンの医療事務講座をチェックしてみてください。
資料請求は無料なので、公式サイトで一度確認してみてはいかがでしょうか

資格がなくても応募できる一方、採用では履歴書や面接から「この人と一緒に働けるか」を判断します。
私自身が採用に関わる中で見ているポイントと、未経験者が応募前にできる準備を紹介します。
採用では受け答えを重視する
私が面接で特に重視しているのは、資格の数よりも基本的な受け答えができるかです。
面接では、こちらが聞いたことに対して、自分の考えやこれまでの経験をきちんと伝えられるかを見ています。
難しい言葉を使って上手に話す必要はありません。
質問を聞き、その内容を理解して、自分の言葉で答えられることの方が重要です。
医療事務は患者さんだけでなく、医師、看護師、他の事務職員など多くの人とやり取りをします。
分からないことを確認する、相手の話を聞く、必要なことを伝える。こうした基本的なやり取りは入職後も欠かせません。
資格を持っているだけで採用が決まるわけではありません。
医療事務資格を持っていても、面接で質問にほとんど答えられなかったり、相手の話を聞かずに一方的に話したりすれば、それも採用時の判断材料になります。
履歴書は職歴と勤続年数を見る

履歴書を見るとき、私は最初に職歴を確認します。
医療事務の経験がなくても、一般事務や接客の経験があるのか、医療機関で別の職種として働いたことがあるのか、といった部分を見ています。
次に確認するのが勤続年数です。
極端に短い勤務を繰り返している場合、「採用してもすぐ辞めてしまわないかな」と考えることがあります。
その次に資格欄を見ます。
未経験でも医療事務資格が書かれていれば、医療事務についてある程度勉強した経験があると判断する材料になります。
さらに、誤字脱字がないか、雑に書かれていないかといった履歴書そのものの丁寧さも見ています。
ユーキャンなどで医療事務資格を取得した場合の履歴書への記載方法については、ユーキャン医療事務資格の履歴書への書き方で詳しく紹介しています。
未経験者こそ学ぶ姿勢が大切

「未経験歓迎」と書かれていても、採用する側が「何も覚えなくてよい人」を求めているわけではありません。
私が未経験者に最も期待するのは、学ぶ姿勢です。
最初から上手にできる人はほとんどいません。
特に医療機関には、その職場独自のルールがあります。受付方法、電話の回し方、書類の扱い、患者さんの案内方法などは、実際に働かなければ分からないこともたくさんあります。
だからこそ、分からないことを素直に聞き、教えてもらったことを覚えようとする姿勢が大切です。
謙虚に学ぼうとする人なら、周囲も「教えてあげよう」と思いやすいですよね。
そのほか、患者さんへ丁寧に対応する、挨拶をする、相手によって態度を変えないといった、社会人として基本的なマナーも大切だと考えています。
勉強中なら具体的に説明する
資格を持っていなくても、「医療事務について勉強しています」と面接で伝えることはプラスの材料になり得ます。
私自身、応募者からそのように言われれば印象は良くなります。
学習意欲がある人に働いてもらいたいと思うのは自然なことだからです。
ただし、そこで私はこう聞きたくなります。

「具体的には、どんなことを勉強していますか?」
ここで何も答えられなければ、「本当に勉強しているのかな」と逆に疑問を感じることもあります。
例えば、
「健康保険について本を読んでいます」
「レセプトがどのようなものなのか勉強しています」
「医療事務の受付から会計までの流れを学んでいます」
というように、実際に取り組んでいる内容を自分の言葉で伝えられるようにしておきましょう。
HIROのワンポイントアドバイス
面接のためだけに「勉強しています」と言う必要はありません。
実際に本を読み、自分が面白いと思ったところや難しいと感じたところがあれば、それ自体が面接で話せる材料になります。
応募しながら勉強を始める
私が家族や知人から「未経験・資格なしだけど医療事務へ応募したい」と相談されたら、まずなぜ医療事務として働きたいのかを考えるように伝えます。
そして、その理由を面接で自分の言葉として話せるようにしてもらいます。
そのうえで、医療事務の本を一冊読んでみることを勧めます。
資格を取るまで応募を待つ必要はありません。
条件の合う未経験求人があれば応募しながら勉強できますし、仕事に興味があるなら、まず本を一冊読むことからでも始められます。
実際に読んでみて、「もっと保険制度やレセプトを順番に学びたい」と感じた場合に、独学だけでなく通信講座などを検討しても遅くありません。
医療事務の基礎を体系的に学べる通信講座を確認する

私自身が受講したユーキャンの医療事務講座で、実際にどのような内容を学んだのか気になる方は、ユーキャン医療事務の教材・テキストの中身を紹介した記事も参考にしてください。
資格は採用を保証するものではない
未経験で資格なしという状況を見ると、「やっぱり資格を取ってから応募した方がいいのかな」と考える方もいるでしょう。
資格を取ること自体には意味があります。
医療保険、診療報酬、レセプト、接遇などを勉強した経験を示す一つの材料になるからです。
一方で、資格があれば採用され、なければ採用されないという単純なものではありません。
私の勤務先にも資格なしで仕事をこなしている職員がいますし、資格よりも面接時の受け答えやこれまでの職歴、仕事への姿勢を見る場面があります。
資格を取るなら「採用されるための許可証」と考えるより、入職後にも使える知識を身につけるために学ぶ方がよいと私は思います。
医療事務未経験・資格なしのFAQ

Q1. 医療事務は本当に資格なしで正社員になれますか?
A. 資格を必須としない正社員求人はあります。ただし、求人によっては資格不問でも実務経験を求めることがあります。「資格不問」だけでなく「経験不問」「未経験可」まで確認してください。
Q2. 未経験だと初日は何をすることが多いですか?
A. 職場によって異なりますが、私の勤務先では、まず医療用語や職場の流れに慣れてもらうことを重視しています。先輩の仕事を見たり、受付や電話など基本的な業務を覚えたりしながら、徐々に担当範囲を広げていきます。
Q3. 未経験でもいきなりレセプトを任されますか?
A. 必ずしもそうではありません。私の勤務先では未経験者へ最初からレセプトを任せず、仕事に慣れてから段階的に教えています。ただし職場によって教育方法は異なるため、求人票や面接で確認してください。
Q4. パソコンが得意でなくても応募できますか?
A. 高度なExcel操作などをすべての求人で求められるわけではありませんが、医療事務ではパソコンや電子カルテ、医事システムを使います。少なくとも文字や数字を正確に入力し、マウスやキーボードの基本操作ができる状態にはしておくことをおすすめします。
Q5. 40代・50代の未経験でも応募できますか?
A. 年齢だけで一律に判断できるものではありません。これまでの接客・事務経験、パソコン操作、勤務条件への対応なども採用時の材料になります。40代・50代の採用については、医療事務の40代・50代の採用事情を解説した記事でも詳しく紹介しています。
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まとめ:医療事務未経験・資格なしでも一歩進める

医療事務は、未経験で資格がなくても応募できる仕事です。
厚生労働省のjob tagでも、入職に特定の学歴や資格は必要とされていません。
私の勤務先にも、高校卒業後に未経験・資格なしで採用され、現在まで約5年間勤務している職員がいます。
一方で、資格が必要ないから何もしなくていいわけではありません。
私が採用に関わる中では、資格以上に、職歴、勤続年数、履歴書の丁寧さ、面接での受け答え、学ぶ姿勢などを見ています。
- 求人では資格不問だけでなく未経験可も確認する
- 一般事務や受付、接客など過去の経験を振り返る
- なぜ医療事務をしたいのか自分の言葉にする
- まず医療事務の本を一冊読んでみる
- 条件の合う求人には勉強と並行して応募する
「資格を取ってからでないと応募できない」と考えて、何か月も求人を見るのを待つ必要はありません。
まず求人を見て、自分が応募できる条件があるか確認する。そのうえで足りない知識があると感じたら勉強を始める。この順番でも十分です。
資格取得まで目指したい、医療保険やレセプトを一人で勉強するのは難しそうだと感じたら、そこで通信講座を比較してみてもよいでしょう。
求人条件や仕事内容、賃金、研修内容は医療機関ごとに異なります。
応募前には必ず最新の求人票や採用元の公式情報を確認してください。
雇用条件や仕事探しについて判断に迷う場合は、ハローワークなどの専門窓口へ相談する方法もあります。
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